
こんにちは。鈴木内科医院 院長の鈴木です。
大腸の粘膜の一部にイボのように隆起しているものを大腸ポリープと言います。腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。
腫瘍性ポリープの場合、大きくなるとがん化する確率が高くなるため気をつけなければなりません。小さいうちに発見をして早期切除することが大腸がんの予防につながります。
今回は、大腸ポリープの症状・原因・検査・治療法について解説します。
大腸ポリープの症状・原因・検査と治療法
症状
大腸ポリープは、初期には自覚症状がありません。そのため、症状が出てきたときにはポリープが大きくなっていることがほとんどです。
進行した際の主な症状は次のとおりです。
・便秘が続く
・下痢が続く
・お腹が痛む
・排泄の際に出血する など
原因
大腸ポリープの原因は、明確にはわかっていません。考えられる要因としては、遺伝・加齢・糖尿病・潰瘍性大腸炎などがあります。
また、生活習慣も大きく影響しているとされています。とくに不規則な食生活・過食・喫煙習慣・運動不足・肥満の方に多い傾向があるため注意が必要です。
検査と治療法
大腸ポリープは、便潜血検査や大腸内視鏡検査によって発見されることが多いです。
便潜血検査は健康診断で行われることが多く、便が通るときに擦れて大腸ポリープから出血すると血液中のタンパク質が便に含まれるため発見されます。
しかし、大腸ポリープがあるからといって必ずしも出血するとは限りません。そのため、大腸内視鏡検査を行うことがより正確な診断につながります。
大腸内視鏡検査は、大腸カメラ検査とも呼ばれる検査です。肛門から内視鏡を入れ、大腸全体をカメラで観察します。
大腸内視鏡検査であれば、大腸ポリープを発見したときにそのまま切除することが可能です。ただし、大きさによっては内視鏡による切除ができず、手術が必要になることもあります。
まとめ

大腸ポリープは自覚症状なく進んでいきます。そのため、定期的に検査を受けることが大切です。
大腸内視鏡検査を受けるのが不安という方もいるでしょう。当院では、鎮静剤の使用と高度な技術で、ほとんど苦痛がない大腸内視鏡検査をご提供しています。安心して検査にいらしてください。
大腸内視鏡検査は、前日からの事前準備が大切な検査です。下剤の服用などが必要になるため、まずは診察と予約にいらしてください。検査の流れや手順を詳しくご説明いたします。