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- ピロリ菌検査・除菌について
ピロリ菌とは?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、強酸性である胃酸の中でも生きていける細菌です。
現在、50歳以上の約7割の方が感染していると言われています。
近年は、一般の方々の中でも話題にのぼることが増えています。
京都市下京区の鈴木内科医院でもピロリ菌検査を行っており、感染が確認された場合には、除菌治療をおすすめしております。
どうして除菌が必要なのか?
ピロリ菌は、主に小学校入学前までに感染すると言われています。
その後、長期にわたって感染が継続すると、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんの発症リスク上昇を招きます。
ピロリ菌の除菌治療を行っておくことで、こういった病気を予防することが可能になります。
衛生環境の改善などにより、若い人ほど、感染の割合は低くなっています。
しかし、親子感染なども起こっているものと思われ、未だ感染している若い方もみられます。
会社の健診などで発見されるケースもありますので、一度もピロリ菌検査を受けたことがないという方は年齢に関係なく、是非一度検査をご検討ください。
ピロリ菌の感染経路は?
はっきりした感染経路は明らかになっていません。
井戸水の飲水利用、親子間での食べ物の口移しなどの経口感染が原因になっているのではないかと言われています。
なお、大人は子供よりも胃液の酸性度が強いため、大人同士のキスなどによって大人から大人へ感染することはないとされています。
保険適用になるピロリ菌検査・除菌治療
ピロリ菌検査の保険適用
胃カメラ検査を受け、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断された場合、あるいは早期胃がんの治療後の場合には、保険が適用されます。
除菌治療の保険適用
除菌治療は、以下のいずれかにに該当する場合に、保険が適用されます。
- 内視鏡検査またはバリウム検査において、胃潰瘍または十二指腸潰瘍の確定診断を受けた
- 胃MALTリンパ腫がある
- 特発性血小板減少性紫斑病がある
- 早期胃がんに対する内視鏡的治療後である
- 内視鏡検査において胃炎の確定診断を受けた
ピロリ菌の検査方法は?
ピロリ菌の検査には、胃内視鏡を使用する検査と、使用しない検査があります。
胃内視鏡を使用する検査
鏡検法
採取した胃の組織を染色し顕微鏡でピロリ菌の有無を判定します。
培養法
採取した胃の組織をピロリ菌が増殖しやすい環境下で培養し判定します。
ウレアーゼ試験
ピロリ菌がもつウレアーゼ(酵素)は、尿素を分解しアンモニアを作ります。
アンモニアに反応する試薬を用いて、ピロリ菌の有無を判定します。
胃内視鏡を使用しない検査
抗体検査
血液・尿・唾液から、ピロリ菌の感染によって生じる酵素の有無を判定します。
尿素呼気検査
ピロリ菌は、尿素とアンモニアを二酸化炭素へと分解します。
尿素を経口投与する前後の呼気を採取し、呼気中の二酸化炭素量を計測して、ピロリ菌の有無を判定します。
便中抗原測定
便中の抗原の有無を調べて判定します。
ピロリ菌の除菌治療
1次除菌
2種類の抗生剤と、1種類の胃薬(胃酸の分泌を抑える薬)を7日間連続して服用します。
服用を終えてから1ヶ月後に除菌判定を行います。
約80%の方が、1次除菌で除菌に成功し、治療を終えられます。
2次除菌
1次除菌で除菌に失敗した場合には、抗生剤のうちの1つを変更し、再度7日間連続して服用します。
服用を終えてから1ヶ月後に除菌判定を行います。
2次除菌まで進んだ方のうちの約80%が、ここで除菌に成功し、治療を終えられます。
1次除菌からの累計で、約96%が2次除菌までに治療を終えられるということになります。
※3次除菌以降は、自費診療となります
ピロリ菌検査・除菌の費用
3割負担の場合 | 1割負担の場合 | |
---|---|---|
ピロリ菌検査・除菌 | 約5,000~6,000円 | 約1,500~2,000円 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。