
こんにちは。鈴木内科医院 院長の鈴木です。
大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見のために非常に重要な検査です。
大腸がんは、男女ともに罹患率1位のがんであり、女性においては死亡原因1位のがんでもあります。そのため、大腸内視鏡検査は定期的に受けることが推奨されています。
今回は、大腸内視鏡検査を受ける頻度について解説します。
大腸内視鏡検査を受けるべき頻度
前回の検査で大腸ポリープがなかった方
大腸ポリープがない方であれば、大腸内視鏡検査は3〜5年に1度の検査がおすすめです。
大腸がんのもとになるのは、大腸ポリープです。大腸ポリープががん化するには通常3〜10年程度かかるため、3〜5年をあけて検査をしても手遅れになるリスクは高くありません。
血便が出る方
血便が出る方は、前回の検査結果で異常がなくても2〜3年に1度程度、大腸内視鏡検査を受けましょう。
大腸がんでなく痔などで血便が出ることもあります。その場合は血便の原因となっている疾患を治療しましょう。放置していると、大腸がんの症状に気づくことができないからです。
過去に大腸ポリープを除去した方
過去に大腸ポリープを除去した方は、3年に1度は大腸内視鏡検査を受けてください。
30%以上が、除去をしても大腸ポリープが再発するとされています。とくに、大きなポリープを切除した方は、1年に1度は大腸内視鏡検査を受けるのがよいでしょう。
定期的に内視鏡検査を受けるべき理由
がんは、症状が出てからでは手遅れになりやすい
大腸がんは症状が現れにくい疾患として知られています。自覚症状が出るころには、すでにがんが進行している可能性が高いのです。
そのため、定期的に内視鏡検査を受けて早期発見することが重要です。早期治療ができれば、がんの進行を抑制することができます。
早期発見なら、検査中に内視鏡手術ができる
発見が遅れると開腹手術をしなければなりません。
しかし、早期にがんを発見できれば、内視鏡検査中に切除することが可能です。検査中の治療は痛みがなく、手術による傷跡も残りません。がんを発見したとしても、身体的にも精神的にも最低限の負担で治療ができるのです。
問題がなければ安心できる
大腸内視鏡検査で問題がなければ、安心して日常を過ごすことができます。そのため、健康だと考えている方であっても3〜5年に1度は検査をしましょう。
まとめ

今回ご紹介した頻度を参考にしつつ、基本的にはご自身の体調や不安に応じて医療機関を受診しましょう。
当院でも、実績豊富な専門医による大腸内視鏡検査をご提供しています。不安がある方は、いつでもいらしてください。