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ピロリ菌感染による症状とは

2024.12.20
ピロリ菌感染による症状とは

こんにちは。鈴木内科医院 院長の鈴木です。

胃がんをはじめ、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの原因となるピロリ菌をご存知でしょうか。

ピロリ菌は胃に感染する細菌で、除菌しなければ胃のなかに留まり続けます。慢性的な炎症が続いたり、胃の粘膜を保護する力を低下させたりすることで、重要な疾患につながってしまいます。

ピロリ菌感染症に不安がある方は、胃の内視鏡検査を受けるのがおすすめです。

ピロリ菌感染について

ピロリ菌に感染したときの症状

ピロリ菌は感染してもほとんど症状が出ません。なかには、消化器系に次のような症状が見られることがあります。

 

・胃もたれ
・胸やけ
・食欲不振
・胃酸の逆流
・嘔吐
・腹部の膨満感
・腹痛
・みぞおちの痛み など

 

また、消化器系のほかには次のような疾患や症状が現れることがあります。

 

・血小板減少性紫斑病(ITP)による皮下出血
・慢性蕁麻疹
・鉄欠乏性貧血 など

ピロリ菌感染の原因

ピロリ菌に感染するルートははっきりとはわかっていません。多くは、口を介すると考えられています。

とくに衛生環境が整っていない場所での感染が多いため、衛生環境がよくなった現代の日本では菌感染率が低下しています。

検査と治療法

ピロリ菌の検査は、胃の内視鏡検査いわゆる胃カメラを使って行うことが出来ます。胃カメラで組織を採取し、ウレアーゼ検査・鏡検法・培養法などによって調べることで感染しているかどうかがわかります。また、ピロリ菌に対する抗体を血液や尿で調べる方法、ピロリ菌が持つ特別な性質(ウレアーゼ活性)を呼気で検出する方法などがあります。便の中のピロリ菌に特異的な蛋白を調べる方法もあります。

ピロリ菌に感染しているとわかったら、除菌による治療が必要です。1次除菌で成功する方が約70〜80%、2次除菌で成功する方は約90%だとされています。

1次除菌では、胃酸分泌を抑制する薬と抗生物質を2種類、合計3種類の薬を1週間続けて飲むことで治療するのが一般的です。2次除菌では抗生物質の組み合わせを変更して1週間服用します。

治療からしばらくして判定検査を受けることで除菌が成功したかどうかを確認します。

まとめ

ピロリ菌は、除去しなければ胃のなかに留まり続けます。胃がん・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などにつながってしまうので、早めに発見し、除菌することが大切です。

ピロリ菌の発見には胃の内視鏡検査が一番です。内視鏡検査が怖いという方も少なくありませんが、当院は高度な技術と多数の実績で、ほとんど苦痛を感じないと評判の声をたくさんいただいています。

安心して検査にいらしていただければと思います。不安な方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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