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20代でも発症する胃がん「スキルス胃がん」

2024.11.20
20代でも発症する胃がん「スキルス胃がん」

こんにちは。鈴木内科医院 院長の鈴木です。

一般的な胃がんの多くは50代を過ぎてから発症します。しかし、スキルス胃がんは20代や30代で発生することがあり、なかでも女性に多いのが特徴です。

スキルス胃がんを含む胃がんは、初期症状がほとんどありません。症状を自覚したときにはすでに進行していることも少なくありません。そのため、少しでも気になることがあれば、早めに検査をすることが大切です。

今回は、スキルス胃がんの症状や治療法について、ご紹介します。

スキルス胃がんの症状・原因・検査と治療法

症状

スキルス胃がんの症状は一般的な胃がんと同じと考えてよいでしょう。初期症状はほとんどありません。ただし、次のような症状が現れる場合があります。

・食欲がなくなる
・胃がムカつく
・体重が減る
・下痢

 

進行期に入ると、次のような症状が出ます。

・お腹の上のほうが痛い
・吐き気がする
・嘔吐をする
・血を吐く
・便に血が混じる
・黒い便が出る

 

症状が出たときにはすでに胃がんが進行しているおそれが高いため、早急に医療機関を受診してください。

原因

スキルス胃がんの原因は、まだ明らかになっていません。

遺伝や遺伝子が原因ではないかと言われることがあります。また、近年の研究によるとアルコールを代謝しづらい体質の方に多く発症することや、飲酒自体がリスク因子となることもあるようです。

検査と治療法

スキルス胃がんは進行スピードが速いことがわかっています。定期的な検査でなるべく早く発見し、早期に治療をはじめることが大切です。

検査は、内視鏡検査でおこないます。初期の病変を発見した場合は早期に治療することができます。内視鏡による治療は手術よりも痛みや体への負担が少なく、治療後の回復が早いため、早期発見で治療できるのが一番です。

そのほかの治療法としては、抗がん剤による化学療法・放射線治療・手術などがあります。

まとめ

スキルス胃がんは20代でも発生することがあります。明確に原因がわかっておらず、症状を自覚してから受診しても、すでに進行している可能性がある病気です。

若くて健康だとしても、定期的な検査を受けるのがおすすめです。内視鏡検査で発見すれば、初期なら治療することができます。

当院では、ほとんど苦痛を感じない内視鏡検査をご提供しています。痛みや不快感が心配な方も、安心してお受けいただけます。症状がなくても、いつでも検査にいらしてください。

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