消化器内科コラム

胃潰瘍、十二指腸潰瘍はどんな病気?

胃潰瘍、十二指腸潰瘍はどんな病気?

こんにちは。鈴木内科医院 院長の鈴木です。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、胃酸や胃液中でたんぱくを分解するペプシンなどによって、胃または十二指腸粘膜が溶かされてしまう疾患です。食べものなどを消化するなかで、自分自身を傷つけてしまっている状態だといえます。

潰瘍は、放置してしまうと臓器に穴が空いて、腹膜炎になるおそれがあります。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が長引くと、炎症が続くことによって、胃がんを引き起こすリスクがあります。なるべく早く検査と治療をスタートしましょう。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の症状や治療法について、ご紹介します。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の症状・原因・治療法

症状

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の主な症状は、次の通りです。

・みぞおちの痛み
・胃の痛み
・胃もたれ
・吐き気
・お腹の張り
・背中の痛み など

潰瘍からの出血によって、血を吐いてしまったり、黒色の便が出たりすることもあります。

原因

胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる方の原因の多くは、胃で感染しているヘリコバクター・ピロリ菌です。

しかし、なかには鎮痛剤や抗血小板剤が原因となるケースもあります。胃薬を併用して、予防しましょう。

治療法

まずは、胃酸分泌抑制薬を内服していただくことで治療します。潰瘍が治療できたら、ピロリに感染している場合は除菌治療も必要です。

潰瘍から出血している場合、胃カメラ検査と当時に内視鏡によって止血処置をおこなうケースもあります。多量に吐血しているなど重症であれば、体制が整った大きな病院をご紹介させていただく可能性があります。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍になるリスクが高い人の特徴

・65歳以上の方
・今までにも潰瘍になったことがある方
・抗血小板治療を受けている方
・抗凝固治療を受けている方
・ピロリに感染している方
・ステロイドを内服している方
・非ステロイド性消炎鎮痛薬をよく使う方

まとめ

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を診断するためには、胃カメラ検査が欠かせません。

当院では、鎮静剤の使用に加え、豊富な胃カメラの実績と技術によって、ほとんど苦痛を感じない胃カメラ検査をご提供しています。

胃カメラ検査では直接粘膜を見るため、潰瘍だけでなく、がんなどの早期発見にもつながります。気になる症状がある方は、放置せず早めに検査にいらしてください。

朝食を抜いている方であれば、予約状況によっては、当日検査を受けていただける場合もあります。まずはお気軽にお問い合せください。